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No.165 介護士~ヘルニアとの付き合い方~

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介護士のお仕事をしていると、腰痛は職業病で付き物でしょう。最初は軽い痛みでも、放っておくと悪化してヘルニアになってしまい退職に追い込まれる事もあるのです。今回は、ヘルニアになってしまった場合の対処法についてご紹介いたします。

腰痛が起こる原因

介護士が腰痛になってしまう原因は何でしょうか。それには5つの要因が関係しています。

○動作要因
介護士は、利用者をベッドから車椅子へ移乗するために、利用者を抱えたり、持ち上げたりする動作が多くなります。しかし、その作業を行う過程で脊椎に大きな負担がのしかかっているのです。
また、入浴や食事の手伝い時でも、長時間同じ姿勢でいることも多々あり、腰痛を引き起こしやすい状態に陥っています。基本的に立ち仕事のため、座っている時間が殆どない事も要因で、腰を休ませるタイミングが無いので負担になっているのです。
○心理・社会的要因
業務で感じるストレスも腰痛と関係しています。利用者とのやりとりでイライラしてしまった場合や、業務の内容に負担がきたりなど理由は様々です。治療を受けているにもかかわらず痛みが続く場合がありますが、これは不安やストレス・うつなどの心理的要因が影響しています。
○環境要因
「部屋が狭くて安全な移動に支障がある」、「照明が暗くて転倒の可能性がある」、「掃除が不十分で床が滑りやすい」など、環境に関する要因もあります。労働環境は腰痛と密接な関係にあるのです。
○個人的要因
年齢や体格、筋力が関係して腰痛になる場合もあります。例えば、自分より体格の大きい利用者の方を介助したりなどです。また、反り腰や猫背の方も、ヘルニアを引き起こしやすい姿勢と言えます。他には、体重が重い方も該当します。上半身の重さは、全体重の約6割と言われていますが、体重が重い方はその分、腰にかかる負担も大きいと言えるのです。
○経験年数
介護の業務は、身体的に体力を使うお仕事です。長年、このお仕事に携わっていると疲労や身体的負担も蓄積されてしまいます。経験年数が長ければ長いほど、加齢も伴い腰痛を感じやすくなるのも要因の1つです。

移乗介助での腰痛対策

移乗介助で気をつけるべき事は、どの姿勢も腰部に強い負荷が生じてしまうことです。例えば、腰のひねり・前かがみ・中腰に加え、抱え上げといった不自然な姿勢になってしまいます。

腰痛対策としては、見守りや部分的な介助が必要な場面では、利用者の残存能力を活かした方法が効果的です。例えば、スライディングシートやスライディングボードの活用になります。

全面介助が必要な際には、一人で抱え上げない事です。複数での介助もしくはリフト、スライディングシートなどの福祉機器を使いましょう。

入浴介助での腰痛対策

移乗介助での対策と基本は同じになります。しかし、入浴時は移乗介助の時と利用者の状態が異なる場合があることに注意してください。介助姿勢をより負担の小さいものに改善する事や、特殊浴槽やリフトを活用しましょう。滑り止め対策は、滑り止めマットの使用や滑りにくい靴を履くことで予防できます。

他には、水分をこまめに補給してください。理由としては、体の水分が不足すると筋肉は硬くなり、傷みやすい体になります。水分不足は老廃物が出にくくなり、腰痛の要因となります。また、冷え対策を行うことで腰痛を軽減できます。

具体的には、水気や汗を拭きとる事、着替えをすること、水をはじくエプロンを着用して作業を行うと良いでしょう。入浴介助を担当する時間や回数も調整することで、腰痛は対策できます。

排泄介助での腰痛対策

まず、始めに自力で出来ることはお手伝いせずに、本人に任せて見守ることが大切です。排泄介助では、移乗の他に、トイレへの誘導・下着着脱の介助・立ち上がりの介助・排泄後の処理など、頻繁に体感のひねり・中腰・前かがみなどの姿勢が生じます。そこで、利用者をトイレへ誘導し、衣類や下着の着脱は便器や車椅子に座っている時に上げ下げすることで腰への負担を軽減させるのです。

また、介助姿勢をより負担の少ないものに改善する事を意識しましょう。立位保持が困難な際には、手すりや立ち上がり補助リフトの活用がお勧めです。さらに、作業空間の確保も意識して、安全な移動に支障がないようにしてください。

■まとめ
今回は、介護士がヘルニアになってしまった場合のシチュエーション別、腰痛対策について見ていきました。腰痛が発生するにはさまざまな要因があります。その要因に基づいて、適切な作業方法(介助方法)を行う事が重要です。
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